喜神サービスの山城です。住宅防音工事は、基地周辺の住宅を対象にした補助金制度の取り組みです。特定の地域や建物の条件を満たすことで、補助金が支給され、防音リフォーム工事を行うことができます。この記事では、補助金の対象地域と工事の区分についてをまとめました。喜神サービスの住宅防音施工例もご紹介します。
住宅防音事業とは?対象地域は飛行場周辺の住宅
住宅防音事業は、基地周辺の住宅が対象です。嘉手納町・読谷村・北谷町・沖縄市・うるま市・宜野湾市などの地域が対象になりますが、地域(住所)や建物の建築年月日によって対象外になることがあります。
ご自宅が対象地域に含まれているかなど、詳しい条件などは、沖縄防衛庁発行の 住宅防音工事の事務手続きについてをご確認ください。
条件をクリアした時に補助金が下りる仕組みになっていますが、窓の取り替えや空調関係の工事などは、自己負担があれば多少の追加工事は可能になります。
喜神サービスでも、ご相談を承りますので、お気軽にご連絡ください。
WECPNLの騒音レベルを確認して対象の工事内容を確認
補助金の申請ができる区域は、飛行場の周辺の住宅です。住宅防音工事の事務手続きについてで、WECPNLのレベルを確認してください。騒音のレベルによって、工事内容が変わってきます。
※WECPNLとは、「Weighted Equivalent Continuous Perceived Noise Level」(加重等価
継続感覚騒音レベル)の略です。Wと略して使用します。
住宅防音工事の区分のまとめ
住宅防音工事の区分は、住宅内の騒音対策を効果的に実施するために構成されています。区分の内容を簡単にまとめました。
一挙防音工事
初めての住宅防音工事で、世帯人員と居室数に制限があります。対象区域 は、75W以上の区域で、防音工事を実施していない住宅が対象です。
2. 追加防音工事
以前に行われた新規防音工事を基に実施される工事で、世帯人員と新規工事後の居室数によって対象を絞ります。従前の新規防音工事を実施した住宅を対象に行う住宅防音工事です。
※一挙防音工事及び追加防音工事を実施した住宅は対象となりません。
3. 防音区画改善工事
身体障害者のためのバリアフリー対応住宅などに対する工事で、世帯人員に応じた対象居室数が規定されています。バリアフリー対応住宅や身体障害者等が居住する住宅等を対象に行う住宅防音工事です。
一挙防音工事又は追加防音工事を実施した住宅については、各工事が完了した日から10年を経過した住宅が対象となります。
4. 外郭防音工事
住宅全体を対象として行う住宅防音工事です。85W以上の区域に所在する住宅及び75W以上85W未満の区域に所在する、初めて住宅防音工事を行う鉄筋コンクリート造の集合住宅が対象となります。
85W以上の区域に所在し、一挙防音工事又は追加防音工事を実施した住宅については、各工事が完了した日から10年を経過した住宅が対象となります。
※対象区域は、以下の防衛局等に設置した「縦覧図」で自由に閲覧できます。
( 沖縄防衛局 )嘉手納飛行場・普天間飛行場
( 金武出張所 )嘉手納飛行場
詳細は、沖縄防衛局発行のパンフレットでご確認ください。
喜神サービスで担当した工事例
物件:築40年。工事期間:3~4週間
ご依頼内容:今回の物件は賃貸住宅になり、住宅防音地域にお住まいの家主様(オーナー様)との繋がりから、今回の依頼に繋がりました。「住宅防音工事」は本来そのままの仕様状態で取り替えるのが普通ですが、今回は家主様の借主様への配慮で、雨戸や軒などは家主様の自己負担で取り替え・リフォームを行いました。
※防音工事の際、自己負担には諸条件があります。
リフォームの工程:
工程①「斫り」で窓を取り外す
工程②「溶接」をして建て付ける
工程③コンクリートを斫った所にコンクリートを埋め戻し左官仕上げ
今回は玄関脇の窓が開閉できない固定の「FIX窓」になっていた為、使い勝手を良くするために、一部自費で引き違いの掃出しに変更し可動式に変える事で出入りが出来る様にしました。
玄関の左脇の窓には木製の格子が付いていましたが、アルミ製に取り替えました。防音工事は基本的に「現状復旧」になり、現状の物を外してまた元に戻すのが原則となりますが、仕様によってはアルミ製への取り替えも対象になります。
さらに詳しい工事内容はこちらで確認できます。
まとめ
防音工事は基本的に「現状復旧」で、現状の物を外してまた元に戻すのが原則となり、国の補助金を活用して基地周辺の航空機の騒音に困っている地域の住宅などが対象になります。
対象地域の該当の有無や手続き申請の仕方など、分からないことがあれば、喜神サービス住宅防音担当に、お問い合わせ下さい。